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犯人は、ずっと自分の中にいた

犯人は、ずっと自分の中にいた

――77年かけて、ようやく気づいたこと こんにちは。藤井薫です。 今日は、少し個人的な話をさせてください。 私は27歳で起業し、がむしゃらに働き、気がつけば50年間、経営者として走り続けてきました。 世間から見れば、「成功した経営者」「日本一の製麺機メーカーをつくった人」そう見えていたと思います。 けれど――本当の私は、ずっと同じ場所でつまずき続けていました。 仕事では成果を出すのに、家族との関係は、なぜか壊れていく。 同じ後悔を、形を変えて何度も繰り返す。 「なぜ、私は変われないのか」 77歳になり、病を経て、ようやくその答えにたどり着きました。 犯人は、環境でも他人でもなかった この本のタイトルは『犯人は自分の中にいた』です。 少し刺激的に聞こえるかもしれません。 ですが、これは誰かを責める言葉ではありません。 私たちは無意識のうちに、幼少期の体験親や祖父母から受け継いだ価値観家系や時代の空気 ――そうした「見えない前提」によって、人生の選択を左右されています。 私はそれを「根っ子(ねっこ)」と呼びました。 木が根で支えられているように、人もまた、見えない根っ子によって生き方が決まっている。 どれだけ努力しても、どれだけ成功しても、根っ子が歪んでいれば、同じ苦しみを繰り返してしまう。 それが、私自身の人生でした。 成功の裏側にあった「敗北」 この本は、成功談ではありません。 ・五歳の息子の運動会に行けなかったこと・家内の涙に気づけなかったこと・「正しさ」を振りかざし、家族を遠ざけたこと 経営では勝ち続けながら、家庭では負け続けた男の記録です。 そして同時に、なぜ人は「再出発」を恐れるのかなぜ年齢を理由に、自分を諦めてしまうのか その問いへの、私なりの答えでもあります。 77歳からでも、人生は書き換えられる この本を書いた理由は、ひとつです。 「人生は、いつからでもやり直せる」それを、体験として伝えたかった。 根っ子に気づき、根っ子を見つめ、感謝という光を通したとき、...

犯人は、ずっと自分の中にいた

――77年かけて、ようやく気づいたこと こんにちは。藤井薫です。 今日は、少し個人的な話をさせてください。 私は27歳で起業し、がむしゃらに働き、気がつけば50年間、経営者として走り続けてきました。 世間から見れば、「成功した経営者」「日本一の製麺機メーカーをつくった人」そう見えていたと思います。 けれど――本当の私は、ずっと同じ場所でつまずき続けていました。 仕事では成果を出すのに、家族との関係は、なぜか壊れていく。 同じ後悔を、形を変えて何度も繰り返す。 「なぜ、私は変われないのか」 77歳になり、病を経て、ようやくその答えにたどり着きました。 犯人は、環境でも他人でもなかった この本のタイトルは『犯人は自分の中にいた』です。 少し刺激的に聞こえるかもしれません。 ですが、これは誰かを責める言葉ではありません。 私たちは無意識のうちに、幼少期の体験親や祖父母から受け継いだ価値観家系や時代の空気 ――そうした「見えない前提」によって、人生の選択を左右されています。 私はそれを「根っ子(ねっこ)」と呼びました。 木が根で支えられているように、人もまた、見えない根っ子によって生き方が決まっている。 どれだけ努力しても、どれだけ成功しても、根っ子が歪んでいれば、同じ苦しみを繰り返してしまう。 それが、私自身の人生でした。 成功の裏側にあった「敗北」 この本は、成功談ではありません。 ・五歳の息子の運動会に行けなかったこと・家内の涙に気づけなかったこと・「正しさ」を振りかざし、家族を遠ざけたこと 経営では勝ち続けながら、家庭では負け続けた男の記録です。 そして同時に、なぜ人は「再出発」を恐れるのかなぜ年齢を理由に、自分を諦めてしまうのか その問いへの、私なりの答えでもあります。 77歳からでも、人生は書き換えられる この本を書いた理由は、ひとつです。 「人生は、いつからでもやり直せる」それを、体験として伝えたかった。 根っ子に気づき、根っ子を見つめ、感謝という光を通したとき、...